

地域の中で、あるいは家庭の中で、高齢者の存在の意義を認識し合う催しをして、祝うべきではないでしょうか。自治体や地域で行なうなら、高齢者の生き方コンクールとか、高齢者自身の研究発表、展覧会なども考えられます。その日は公的な会場やスポーツクラブなどを開放して、高齢者独自の企画で催しものをしてもらうのも一法。つまり、若者からのあてがいぶちの催しではなく、ご本人たちの企画運営にまかせることが大切で、自分たちの存在、才能を再認識すること、それが生きがいにつながるからです。家庭内、家族内でも同様に考えてみてはどうでしょう。おじいちゃまのビデオ撮影会やおばあちゃまのお点前でお茶会を開き、子や孫がお客さんになります。受け身の敬老ではなく、積極的にお年寄りの力を見せてもらうという趣向です。プレゼントはお年寄りといっても年齢もさることながら健康状態は人さまざまです。個人差を考慮したギフト選びこそ大切です。
お祝いは現金がいいか、記念になる品がいいかはカップルの環境や考え方によります。経済的に豊かな方たちへは、記念になるような品を調整すればいいと思います。絵とか陶器、庭石、あるいはもう少し実用的な家具とか衣類でもいいでしょう。カップルの方が自分たちで客をもてなすほどの気力がなくなっているようなら、子どもたちが主体になり、お祝いの会を開いてあげたいもの。友人たち、きょうだいなどに声をかけて会費を出し合い、ふたりを招いて祝います。記念品を贈ってもいいでしょう。招かれたカップルは、内祝いとして自筆の書画などのほか、茶器とか酒器揃いなどを引出物に配ればそれが感謝のしるしになります。金・銀婚式のお祝いの体裁は金銀もしくは紅白の水引きを蝶結びに。あるいは金もしくは銀色のリボン掛け。内祝いは紅白蝶結びで、名前は夫妻の連名にします。
成人祝いのお返しは親がするものと決めこんでいる親子が多いようです。これでは。何が「成人か」といいたくなるのも当然でしょう。一人前になったことへのお祝いに対しては、その成人ぶり、立派な社会の一成員となった証しを立てることが大切なのではないでしょうか。これまでのように、親まかせにしていい祝い事と違い、成人した本人が祝ってくれた方へのお礼、感謝の挨拶をするのが筋です。親が手を出しては、子の未成熟ぶりを披露することになってしまいます。お返しというより、これは内祝い。祖父母やきょうだいなど、祝い心を届けてくれた方やこれまで世話になった方は、お祝いの会に招き、飲食でもてなし、それができなければ、成人した本人が先方へ出向き、お赤飯や祝い肴を贈ります。祖父母などへは鯛を一尾持参するなんていうのもいいし、兄姉や叔父・叔母、恩師などへは紅白のワインなどを届けたらいかがでしょう。主治医やクラブ、おけいこ事の先生、先輩などにも同様、祝いの酒を贈って感謝の心を表わします。その他の知人、友人へはともに祝いの会を催す程度で十分です。ただし、ありがとう、おかけさまでの挨拶を忘れずに。お返しというのは、こうした人々の期待にそむかず、立派な成人になることなのだと心得ましょう。中には、贈られた祝いのお金の一部を福祉事業などに寄付した人もいます。その報告を添えてお社状を出したとのこと。